どこを突く?(手足編)

アタック(攻撃)における胴体以外の主要なターゲットは、剣を持つ腕の「小手」、肘の内側の窪み(肘窩:ちゅうか)から肩までの「上腕部」。前側の脚の「足先」、「膝上」になります。さらに小手は上下左右に四分割します。これらのターゲットの狙い方は、胴体の四分割をほぼ平面的に認識することとは異なり、ディスタンス(間合い)の違い、つまり奥行きの違いで認識することが重要です。例えば小手ですが、自分の剣先が相手の小手にぎりぎり届く距離で狙う場合、もっとも安全なディスタンスで、反撃されるリスクは一番小さい攻撃だということです。一方でターゲットが小さく、かつ動きが大きい部位なので、トゥシュできる確率も小さいと言えます。胴体の場合、ターゲットは大きく突きやすいが、相手からみて小手から全て射程圏内のディスタンスになります。この考え方では、一番ローリスク・ローリターンなターゲットが小手、次が足先、そして膝と上腕、最後に胴体となります。
ディスタンスが違うターゲットであることは、リスクリターンに違いがあることを理解いただきたいと思います。なお、小さなターゲットをピンポイントに突くためには、相応の練習を重ねる必要があります。また、攻撃方法として、このディスタンスの違いを利用した多段攻撃が重要になります。

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