攻めるか守るか

こんにちは!「攻めるか守るか」というテーマは、フェンシングに限らず、あらゆる競技や人生の局面でよく問われるものです。

エペは攻めない方が良いのでしょうか?結論は、最適な選択はその時々の状況による、が答えになります。例えばアタックかカウンター狙いか、の技の選択であるなら、理想はアタック系でしょうが、相手の力量やその時点の得点差など周りの状況に応じて決めるべきです。ここ一番の勝負どきには敗れたときに後悔しないよう自分の得意技を選択すると良いと思います。

しかしながら、技術的な選択だけでなく、もっと重要なことがあります。それは「守り」の言葉に消極的な意味があってはならない点です。

私の座右の書「五輪書」によれば、戦いを始めるにおいては「三つの先」以外ないそうです。詳しい説明は省略しますが、「先を取る」と言う考え方は、常に自ずから主導権を握り相手に依存しない戦略を求めるものです。

フェンシングでは、相手の反応を先読みする力が勝敗を左右します。攻め技はむやみやたらに打って出ないこと、守りの技(カウンターやリポスト)であってもただ消極的に構えるのではなく、相手の動きに先んずるよう積極的に行動することが重要です。
つまり、守りの技であっても、精神的には「攻め」の姿勢を持ち、相手に圧倒されることなく、主導権を握る意識が大切です。技術的なアプローチは相手や状況に応じて柔軟に変えつつ、精神的な「攻め」の姿勢を忘れずに練習していきましょう。

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