今すぐ飛び込む勇気 フレッシュ

こんにちは 今回のテーマはフレッシュです。フレッシュは私が最も重視する攻め技の一つで、その早いスピードから攻撃力の高い技です。怖いとかタイミングがわからないとかの理由でフレッシュを用いない選手は少なくないですが、レベルアップのために必ず習得すべきと思います。攻撃はフレッシュを主体に組み立てるべきと主張したいです。
フレッシュのやり方は、腕を伸ばして前傾し、全体重を前脚に移し、さらに重心を前に移して後ろ脚を前に出さないと前に倒れてしまう状況にして、前脚を後ろに伸ばして頭から飛び込むように剣先を入れます。図(a)。陸上短距離のクラウチングスタートをイメージしてください。最初の一歩目がちょうど後ろ脚を前に出す動きになります。トゥッシュのタイミングは、(a)の体勢から後ろ脚が床から離れて前に移動して着地する一歩目(b)までの間になります。(a)でのトゥッシュが理想ですが、仮に(a)の時点でパラードやロンぺされた場合でもデロべ(ライン変え)して、あるいはそのまま押し込んで(b)までにトゥッシュすればオーケーです。さらに言えば、(b)の時点で空振りでも、二歩目で相手に衝突しないように回避しながら脇をすり抜ける間に接近戦のチャンスがあります。なお、相手にぶつかると程度によってはイエローカードが出るし、交差後も相手のタッチのみ有効なので注意します。

このようにフレッシュは、(a)から(b)までの間で得点のチャンスを作りますが、(その後の接近戦は別にして)重要な点は、いかにして先手を取って(a)の形に持っていけるかどうかで、そこで9割方成否が決まります。
フレッシュの間合いは、ファントの間合いと同じと考えれば良いでしょう。距離が稼げるからと遠いところから仕掛けるのは間違いです。あくまで(a)でのタッチを狙います。
最後に、タイトルの「今すぐ飛び込む勇気」とは、勇気を出してフレッシュしようということですが、本当のところは勇気を出さなくても出来るようにならないと成功しません。さあ、練習しよう。