プレパラシオンは小さく鋭く

プレパラシオンとはアタック(ファントやフレッシュ)に至るまでの準備動作のことを言います。プレパラシオンは、オンガードの均衡状態からのシンプルアタック以外、ほぼフットワークとアームワークが連動して、アタックを成功させるためのお膳立ての役割を担います。具体的には、アロンジェブラ、バッテ、プレス、ディガジェ、ユヌドゥといったアクションで、これにステップインが伴います。また、アタックの先手を取るための意図したステップインもアームワークが無くても準備動作です。サッカーで言えば、ゴール直前でのフェイントやパスのようなものです。

結論から言えば、このプレパラシオンは「小さく鋭く」が鉄則です。

初心者は、このプレパラシオンが大きく緩慢です。極端な例として、ファントの距離を補うかのように大きくステップを入れたり、短距離走のスタートのように、用意ドンでマルシェ〜マルシェ〜ファントしたり、虫取り網のように剣を大きく振って相手の剣を押さえ込もうとしたり。
ディフェンス側の相手、カウンターパンチャーの心理としては、常に相手の出てくるところを待ち伏せしています。つまりプレパラシオンを狙っています。なので自分のアタックの事しか考えないで前のめりの準備動作で間合いを詰めると、よそ見をしていて電柱にぶつかる人のようにコントルを喰らうことになるのです。

プレパラシオンは攻撃の準備であると相手に悟られないように、あるいはそれが攻撃であるかのように密かに行うものです。すなわち鋭く動かすこと。そして、カウンターのリスクを織り込み、ポイントを極力ターゲットの範囲から外さない、間合いを詰め過ぎないように慎重に行うものです。すなわち小さく動かすこと。そうして先手を取って、思い切りよくアタッーク!!

さあ、練習しよう!

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